「セキュリティ7つの習慣・20の事例」セキュリティブック(無償)はいいぞ
上記のセキュリティブックがエムオーテックス株式会社から無償(PDF版)で公開されました。
いきなり余談ですが、最初に「7つの習慣」なんてタイトルに使って大丈夫なのかな?と思いましたが、きっと許諾を取っているのでしょう。
さて、このセキュリティブックは対象を一般ユーザーとしており、パソコン、スマートフォン、ウィルス対策、フィッシング詐欺、SNS 等の利用上の注意など一般的なセキュリティ対策について解説がされています。
それでこのセキュリティブックの内容ですが、非常にいいと思いました。
一般ユーザーが分かっていないことや、知識としては知っていてもできていないことなどが、イラスト入りで分かりやすく解説されています。
7つの習慣は以下のようになっています。この習慣を守るだけでも自分を守ることができますが、ポイントを含めるとよりセキュリティが向上します。
※配布サイトより
一般ユーザーが行っていないことで、一番大事なセキュリティ対策はソフトウェアを最新の状態に保つことです。それを第一の習慣としていることに好感が持てます。
しかし、Android のスマートフォンが顕著ですが、脆弱性が公開されてもセキュリティパッチが公開されないものもあるのですよね。そこはスマートフォンメーカーに頑張って欲しいと思います。
また、パスワードについてですが、どのようにパスワードをつければよいか分からないという人もいると思います。しかも、サイトごとにパスワードを変えるなんて覚えきれないと思うかもしれません。
そういう人向けに、パスワードをどのように作成し、サイトごとにパスワードを変える方法も解説されているのもよかったです。
パスワードを12文字以上としているところにこだわりを感じました。パスワードは8文字以上、英数大文字小文字記号の3種類を組み込むというのが一般的ですからね。
パスワードは覚えきれなければメモ書きでもよいというのも有効な対策でしょう。これを否定してしまうと、企業であればサポートの負担が増えてしまいますからね。メモ書きでも人目につかなければ有効な対策です。
ちょっとおもしろいと思ったのはこれです。
就業時間中にSNS等へ書き込みをすることも社会人としてはふさわしくない行為です。
いや、まあその通りですしそうしてますが、これブーメランになる人も多いのではと笑ってしまいました。
そして、意外に無意識にやっていて問題が起きていると思われるのがこれです。
たとえ知人であっても、写真を撮ってネットに公開する場合は、事前に相手に了承を得ることが原則です。
Facebook でよくあると思いますが、集合写真をアップロードしてしまう人は多いと思います。実際よく見かけますし、場合によってはタグ付けされていたりしますね。インターネット上に自分の写真を載せられるのが嫌な人は多いので、気をつけたほうがよいと思います。
このセキュリティブック、内容はいいですし、企業内教育をターゲットにしているのも理解していますが、それでも100ページというのは分量がちょっと多すぎるのでは?と思いました。ダイジェスト版も出して欲しいところです。
あと PDF が画像になっていてテキストが選択できないのも残念です。できればテキストにして欲しかったです。まあ、無償で公開してくださっているので文句をいう筋合いではないですけどね。
まあ、いくつか要望もありますが、この内容を無償で公開するというのは非常に評価できます。
この内容でセキュリティ講習会を開く、もしくは参加するとなるとウン万円はかかりますからね。
ページ数が多いのでハードルがちょっと高いですが、一般の人にも広く読んで欲しいセキュリティブックです。
無償ですし!
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