最終更新日:2014年1月9日
Kali Linux を VirtualBox にインストールする
目次
はじめに
Kali Linux とは、ペネトレーションテスト(実際にコンピューターに侵入して攻撃するテスト)で使用するツールをまとめた Debian ベースの Linux ディストリビューションです。
Kali Linux は、有名だった BackTrac の後継になります。BackTrack の開発は既に停止しています。
この Kali Linux 1.0.5 を VirtualBox にインストールします。
VirtualBox システム要件
VirtualBox と仮想マシンのシステム要件は、以下の通りです。
- VirtualBox 4.2 以上
- 仮想マシンのメモリ:512 MB 以上、ディスク:16GB(程度)
仮想マシンの ディスク容量はかなり必要で、VirtualBox のデフォルト 8GB ではインストールに失敗し、10GB ではインストール後に容量が足りなくなりました。
VirtualBox のインストール
VirtualBox のインストールについては、以下の記事を参照してください。
Kali Linux のダウンロード
Kali Linux のサイトから、Kali Linux の ISO イメージをダウンロードします。
「Downloads」をクリックします。
今回は、64 ビット版をダウンロードするので、「Kali Linux 1.0.5 64-Bit ISO」をクリックしてダウンロードします。ファイルサイズが 2.4 GB と大きいので結構時間がかかります。
VirtualBox で仮想マシンの作成
VirtualBox を起動して、以下の条件で仮想マシンを作成します。
- 名前:Kali Linux
- タイプ:Linux
- バージョン:Debian (64bit)
- メモリ:1024 MB
- ディスク:16 GB
Kali Linux のインストール
VirtualBox で Kali Linux の仮想マシンをダブルクリックして起動します。
フォルダアイコンをクリックして、Kali Linux の ISO ファイルを選択して「起動」をクリックします。
Kali Linux の起動画面が表示されます。Live を選択すると Kali Linux をインストールすることなく Kali Linux を使用することができます。ですが、ここでは、「Graphical Install」を選択して、Kali Linux のインストールを開始します。
「日本語」を選択して “Continue” をクリックします。
「日本」のまま「続ける」をクリックします。
「日本語」のまま、「続ける」をクリックします。
ホスト名を入力します。ここでは、デフォルトの「kali」のまま「続ける」をクリックします。
ドメイン名を入力します。ここでは、「local」を入力し「続ける」をクリックします。
root のパスワードを入力して、「続ける」をクリックします。
デフォルトのまま「続ける」をクリックします。
デフォルトのまま「続ける」をクリックします。
デフォルトのまま、「続ける」をクリックします。
デフォルトのまま、「続ける」をクリックします。
「はい」を選択して、「続ける」をクリックします。
ネットワークミラーは、デフォルトの「はい」のまま「続ける」をクリックします。
プロキシは使わないので、空欄のまま「続ける」をクリックします。
ブートローダーをインストールするので、デフォルトのまま「続ける」をクリックします。
インストールが完了しました。「続ける」をクリックします。
再起動後にログイン画面が表示されるので、「その他」を選択して、root ユーザーとしてログインします。
ユーザー名に「root」と入力して「ログイン」をクリックします。
パスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。
無事にログインできたので、インストールは無事に完了です。スナップショットをとっておいて、追加の設定を行います。
仮想マシンに VirtualBox の Guest Additions をインストール
コンソールを起動して、以下のコマンドを実行します。コンソールは画面左上の四角いアイコンで起動できます。
apt-get update && apt-get install -y linux-headers-$(uname -r)
無事にインストールが完了したら、VirtualBox のメニューの [デバイス] – [Guest Additions のCDイメージを挿入] を選択します。
以下のダイアログが表示されるので、必ず「キャンセル」をクリックします。ここで間違えて「実行する」をクリックしてしまうと、後の処理を行うことができなくなるので注意してください。
以下のコマンドを実行します。
cp /media/cdrom/VBoxLinuxAdditions.run /root/
chmod 755 /root/VBoxLinuxAdditioins.run
cd /root
./VBoxLinuxAdditioins.run
実行結果は以下のようになります。
ここで再起動すれば、Guest Additions のインストールが完了します。
これで、ホストマシンとのマウスとスクリーンの統合、フォルダの共有が可能になります。
まとめ
以上で、Kali Linux のインストールおよび設定が完了したので、ペネトレーションテストを実行できるようになりました。
この後は、実際にどのようにツールを使えばよいのか、私も勉強しながら記事を書いていければと思います。
参考サイト
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カテゴリー:Linux
インストールを完了するところまではできたのですが、再起動後VirtualBox側で重大なエラーなどが出てきてログインすることすらままなりません。
現在、32bitでインストールを行っていますができません。
対処方法があればご教授願います。
>>ピン村さん
ちゃんと32bitのISOイメージをダウンロードしましたか?
記事では64bitのISOイメージをダウンロードしているので、記事に合わせて64bitをダウンロードしたとしたら、bitがあってないとうまくいかないと思います。
それ以外の原因は、ちょっと分からないですね。
仮想マシンに VirtualBox の Guest Additions をインストールするまではうまくいきましたが、一つめのインストールで、uname-rコマンドがみつかりませんや、’linux-headers’はインストールされていないため、削除はできませんというようなメッセージがでてしまいました。なのでそれ以降のインストールができません?。。これに対する対処方法があればご教授お願いいたします。
>>Hawkさん
ダイアログが表示されたときに、キャンセルをクリックしましたか?少なくとも私は、実行するをクリックしてうまくインストールすることができず、最初からインストールしなおしました。
そうでない場合、apt-getのコマンドがうまく実行できてない場合が考えられます。最初からインストールしなおして、スナップショットを取った上で、apt-getをやり直してみてください。このとき表示されるメッセージも確認してください。
それでもうまくいかない場合は、以下の記事を参考にしてはどうでしょうか。
http://robospatula.blogspot.jp/2013/09/installing-linux-headers-for-virtualbox.html
http://ns1roid.blog.fc2.com/blog-entry-18.html
VBoxLinuxAdditioins.runになってます